インプラントとは
インプラントという歯科治療法が日本に導入され20年あまり。最近では一般の方にも知られるようになりました。インプラントというのは英語で「implant」、しっかり差し込むという意味です。医学用語では移植するという意味があり、歯科用インプラントとは天然歯根の代用となる人工歯根のことです。
人口の歯を装着
インプラントは、歯の抜けた所に、人工の歯根を植え、しっかりと顎(あご)の骨と固定した後、その上に人工の歯を装着する方法です。入れ歯は天然の歯のように、歯を支える骨と結合しているわけではありません。
天然の歯の場合は、歯根と呼ばれる歯の根にあたる部分が、歯を支える骨としっかり結合しています。入れ歯は支えの歯が抜けたので、その隣の歯を支えにして、またその支えの歯にもダメージが加わり、という悪循環を繰り返すうちに、健康だった歯まで、失っていくことになります。
歯がなくなれば食事がおいしくない?
ご自分の骨や歯、健康状況など。「歯がなくなったらどうしよう!?物がおいしく食べられなくなったらどうしよう?」と真剣に考えたことはありませんか。若くて健康で歯も丈夫な時には考えられないかもしれません。足腰が弱り、どこへも出掛かけられず、楽しみは食べること。食べる楽しみもうばわれたらどうするか。
噛むことは長生きのひとつ
噛めることは長生きの条件のひとつです。
100歳の双子で有名になった「きんさんとぎんさん」を覚えているでしょうか。同じ双子でも歯が少しでも残っていたぎんさん のほうが長生きでしたね。健康に老いるためには“歯が大切”ということに、みなさん気がつき始めました。
噛めることは生きる意欲
“自分の歯で食べられる”ことが健康を維持し、生きる意欲にもつながることを理解してきたのです。自分の歯で食べることがいかに重要であるか、天然の歯に一番近い治療法がインプラントです。(他に歯の移植もあります。)